南山の最新状況

2011年

3月

22日

統一地方選挙 立候補予定者アンケート

 私たち南山問題市民連絡会は、市長、及び市議会議長あてに「着工する前の市民的な論議」、「安全性が心配される事業計画の見直し」を求めて、2万名を超す署名を二度にわたって届けました。残念ながらこれらの願いは届かず、第1期工事は始まりました。

 

 今回の東日本大震災は、従来の基準では通用しない、想定外の自然現象が発生するという現実を教訓としてもたらしました。また、今後、高齢化が進展し、生産年齢人口が減少することから、住宅需要は次第に減少していくといわれております。

 

 南山問題市民連絡会は、地権者の利益を守るためにも、危険な高盛土造成の見直し、崖地修復跡地に集約農地を確保することなど6項目の見直し案を提示し、南山東部土地区画整理事業組合との話し合いを継続して実施しております。

 

 今回の選挙は、今後の稲城市の将来、そして私たちの子や孫の世代に大きな影響を持つ選挙であると言えます。

 

 このような観点から、南山問題に関して、今回立候補を予定されている方々がどの様に考えておられるのかを、アンケート方式でお聞きしました。

 アンケート用紙は3月20~24日に郵送し、3月末までの返送をお願いしたものです。

 

アンケート結果

質問の内容と各候補予定者の回答結果

※市長立候補予定者 高橋かつひろ氏を、自民党の意味の(自)と表記しましたが、無所属を意味する(無)の誤りでした。深くお詫びし訂正いたします。

アンケート内容
2011.4市長市議選_南山アンケート_通信No.10.pdf
PDFファイル 172.9 KB
アンケートの回答結果(概要)
市長市議選 南山アンケート回答編-1.pdf
PDFファイル 119.2 KB
アンケートの回答結果(詳細)
市長市議選 南山アンケート回答編-2.pdf
PDFファイル 138.6 KB

アンケート内容

Ⅰ 高盛土の安全性の検証―ゲリラ豪雨や巨大地震に伴う崩壊リスクについて

 事業計画では、坂下住宅からよみうりランド「丘の湯」付近までを、高さ40~50mの稲城砂などによる盛土(高盛土と呼びます)がされる予定です。稲城砂は盛土されると雨に弱く地震の際には液状化現象が起きやすいことから、都の指導で、事業計画にはその対策をいれています。

 

 現地を視察され、事業計画も検討された、我が国の斜面災害研究の第一人者である京都大学の釜井教授は、計画の想定雨量(時間当たり60mm)や想定震度(0.25=450gal)では、近年多発しているゲリラ豪雨(時間当たり100mm超)や阪神淡路大震災(約700gal)級の地震に対して耐えられるかどうか不安であると指摘しています。

 

 この高盛土区域のすぐ下には10数戸の住宅があり、ゲリラ豪雨や巨大地震などの際の崩壊を心配しております。そのリスクが現実となった場合、住民の生命と財産が危険にさらされます。

また、区画整理組合にとっても、市にとっても、多大な負担を強いられることになります。

 

 このようなリスクを避けるために、高盛土計画の検証について、どのように考えられますか。

Ⅱ 住宅需要や人口の減少で事業自体が破たんする可能性

 最近市は長期総合計画(平成23~32年)を発表し、10年後の人口を92,000人としましたが、検討段階から比べると大幅な下方修正です。現在の人口と比較しても約7,200人の増加で、事業計画の想定人口7,600人にも届きません。

 

 今後10年間の景気動向や住宅需要がどうなるかは全く不透明ですが、2013年以降も住宅ローン減税等の継続を前提としても、需要は次第に減少すると住友信託銀行調査月報(2月号)で報告しています。

 

 そのような中で、現在組合が予定している大手不動産会社への保留地売価が予定価格を下まわると、事業自体が破たんし、地権者は多大な負債を抱え込むことになります。

地権者の財産保全の視点からも、現行の事業計画の抜本的な見直し(事業を縮小し早期に完成させるなど)が必要と私たちは考えていますが、ご見解をお願いいたします。

 

Ⅲ 丘陵地のみどり保全に対する基本的考え方―市民憲章との関係

 今後の人口推計によれば、日本の人口は、2050年には1億人を割り込み、2100年には5000万人を下回るといいます。私たちの子供や孫の世代は、こうした人口減少の中で生きることになります。その際、緑と土の香りのある稲城らしさは大きな宝であり、稲城市の個性としてますますその存在価値を高めると確信しています。

 従って、市の未来を見据えて、稲城市が市民憲章にうたう方向でまちづくりするのか、従来の延長線上で大規模宅地開発を継続するのか、大きな岐路にたっていると言わざるを得ません。

 このような孫子の世代までの長期的視点もいれて考えた場合、ここ10数年で貴重な緑と動植物を減少させる現在の事業計画は、「緑と土の香りのするまちづくり」を基本に据えた稲城市民憲章に合致していると考えますか。

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2010年

11月

13日

国会で南山が取りあがられました。

日本共産党 国会議員の田村 智子議員が国会で南山を取り上げてくれました!

答弁は、下記で公開されています。

 
名古屋で開催された生物多様性条約COP10における「愛知ターゲット」に関連して、南山を数ある里山の崩壊、絶滅危惧種の問題の例として取り上げてくれ、保安林解除についても釘をさして頂けたようです。
下記は、南山に関連する答弁を抜き出しました。

第176回国会 行政監視委員会 第1号
平成二十二年十一月一日(月曜日) 午後三時二十分開会

 

<省略>

 

○田村智子君 日本共産党の田村智子です。
 生物多様性条約に基づく国際会議、COP10は、十月二十九日、議定書を採択して閉幕しました。日本は、次回会議の二〇一二年まで議長国を務めますから、生物多様性の保全へ本腰を入れた努力が求められるところです。
 このCOP10に先駆けて、今年三月、生物多様性国家戦略二〇一〇が閣議決定をされ、二〇二〇年までの短期目標が定められました。この中で、絶滅危惧種の保全についてはどのような目標を定めていますか。環境大臣、お願いします。
 
○国務大臣(松本龍君) COP10も、おとといですかね、三十日の未明に閉幕をいたしまして、これからまた議長国として一二年までということで、大きな使命を逆に私たちは背負っているというふうに今改めて認識をしております。そのためには、国内法の整備、あるいは様々なことがこれから私たちにも求められていくというふうに思います。
 今言われました、今年三月に閣議決定された生物多様性国家戦略二〇一〇では、目標年を明示した総合的、段階的な目標として、二〇五〇年を目標とする長期目標、そして二〇二〇年を目標とする短期目標を設定しております。短期目標の一つとして、生物多様性の損失を止めるために、二〇二〇年までに我が国に生息する、生育する種に絶滅のおそれが新たに生じないようにすると同時に、現に絶滅の危機に瀕した種の個体数や生息・生育環境の維持回復を図るということにしております。
 今お話にありましたCOP10、生物多様性締約国会議第十回目の会議でありますけれども、ここでも二〇一〇年以降の新たな世界目標となる愛知ターゲットが採択をされました。この中で、絶滅危惧種については、二〇二〇年までに既知の絶滅危惧種の絶滅及び減少が防止され、また、特に減少している種に対する保全状況の維持や改善が達成されるとされました。これを踏まえて、平成二十四年度を目途とした愛知目標に対応した生物多様性国家戦略の改定に取り組んでまいりたいというふうに思っております。

○田村智子君 この十年間で生育環境を維持するだけでなくて回復に向かわせると、これは相当な努力が求められる目標です。
 具体的にお聞きします。東京都稲城市の南山、資料で配りました。ここは、新宿から電車で三十分足らずのところに広がる里山です。ここで今、大規模な区画整理事業が進められています。写真にあるとおり、山を崩して谷や沢に二十メートルから三十メートルの巨大な盛土をして埋め立てるという計画です。この埋め立てられる根方谷戸と呼ばれる谷では、オオタカが度々目撃をされてきました。オオタカは絶滅危惧種の中でも危急種とされていますが、直近の調査でこの個体数はどれぐらいと推測されていますか。

○国務大臣(松本龍君) 環境省は、平成十七年にオオタカの全国的な生息状況を取りまとめ公表をいたしました。それによると、全国に広く分布し、繁殖個体数は少なくとも二千羽程度はいると推計をされております。
 オオタカは食物連鎖のある意味じゃトップだというふうに思いますし、そういう意味では自然の恵みというのが大切だろうというふうに思います。捕食、食べるもの、食べられるもの、被食の関係でいえば、食べられるものがたくさんあるからオオタカが生息するというふうに思っております。また、種の保存法の国内希少野生生物種に指定してその捕獲、譲渡し等を禁止し保護を図っているほか、オオタカ等猛禽類の保護対策の基本指針となる「猛禽類保護の進め方」を取りまとめて各種開発事業等で活用されているというふうに認識しております。
○田村智子君 ところが、現実には生息域が奪われているとしか言いようがありません。
 この南山の開発事業では、東京都による環境影響評価にオオタカについての記述があります。造成工事により、特に草地環境はすべて消失をすると、生態系を構成している食物網が縮小、単純化すると、生息に厳しい環境となることが考えられるというふうに記されているんですが、こうした影響を回避するという検討はされずに、里山のごく一部に緑地を残すからそこに生息できるだろうという判断になってしまったんです。これを受けて、現にもう山を崩す工事が一部で始まって、オオタカがすんでいた根方谷戸周辺は夜遅くまでライトでこうこうと照らされて、以来、オオタカの姿を見る機会が激減しているというそうなんです。
 改めて確認しますけれども、こうしたオオタカなど絶滅危惧種の生息が確認された地域での開発について、国は環境影響評価の指針をどのように示していますか。また、その指針に照らして、この南山のような事態をどのように思われますか。

○国務大臣(松本龍君) 南山の宅地開発計画等につきましては、本事業計画は東京都の環境影響評価条例に基づいて環境影響評価がされたものであって、環境大臣としてはここでコメントする立場にはありませんけれども、希少野生動植物の保全に配慮して開発を進めていくことがおっしゃるとおり必要だというふうに思います。この事業についても、条例に基づいて事業者及び東京都において適正に対処されるものと期待をしております。(発言する者あり)
○田村智子君 本当にそのとおりなんですね。このままでいいのかという事態なんです。
 環境省が示しているガイドラインでは、少なくとも絶滅危惧種が確認されているような地域では、影響を与えないようにまず回避をすること、影響をできるだけ少なくすること、それがどうしても避けられない場合には代替措置をとることと、こういうふうなガイドラインを定めていると思うんですね。ところが、今紹介したように、東京都の環境影響評価では、回避も減退も恐らく考えられているとは思えないような事態があるわけです。
 これ、オオタカだけではありません。実は、ここにはやはり絶滅危惧種のトウキョウサンショウウオの生息も確認をされています。やっぱり環境影響評価では、オオタカと同じように、生息可能な池を残留緑地に設けるから生息地の沢を埋めてよいという判断がされてしまいました。緑地を残すというのは、この資料の一枚目の奥畑谷戸というごく一部ですね、下の方にごく一部緑が残る。ここにオオタカも移ってもらう、トウキョウサンショウウオも移してしまうというんですね。
 だけど、トウキョウサンショウウオは自分の力でここまで移ることはできません。で、どうするか。実は、開発をやっている事業者が仮設池を設置をして、そこに卵を移しているということが分かりました。仮設池というのがどれだけ立派なものなのか市民の皆さんが確認をしていますが、実はただのプラスチックのおけだと。百五十センチ掛ける九十センチ、これを二つ並べただけです。身を隠したり地上に上がるための岩もない。水が循環する設備もない。金魚すくいで見るようなただのプラスチックのおけが設置されているだけで、私も写真を見て、今場内どよめきがありましたけれども、驚きで言葉もありませんでした。将来はこの場所に池を造るというそうですけれども、そこまで事業が進むのには十年以上掛かると言われていて、これでいいのかという問題なんですね。
 実は、これ南山だけでなく、マスコミでこのような開発の事業というのは幾つも取り上げられています。国としても、せめて問題が指摘される開発事業については調査を行うとか専門家の意見の聴取を行うなど、検討すべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。

○国務大臣(松本龍君) 環境省がやれる範囲は、今のところ、環境影響評価ということでいえば、大きな規模ということになって、例えば海洋であっても公有水面、あるいは飛行場の建設であっても様々、各地域の都道府県等ということに今のスキームはなっております。
 ここでも東京都の環境影響評価ということで、繰り返しになりますけれども、今のところ、環境省としては、環境大臣としてはコメントをする立場にはありませんけれども、しっかりやっぱり、今森林を伐採をすれば、例えばCOP10でも議論になりましたけれども、様々、オフセットと言いますけれども、環境化、森を開発したらそこにそれと同様の森を、生態系を保全をしていかなければならないという考え方もありますから、そのことについてもこれから我々の課題にさせていただきたいというふうに思います。
○田村智子君 それでは、国家戦略二〇一〇で、生物多様性の危機の第一は人間による開発だと言っているんですね。これはやっぱり見直すことなしに危機から抜け出すことはできないと思うんです。どんなにすばらしい冊子で戦略を作っても絵にかいたもちになってしまうと。行政の不作為が問われることになります。是非、踏み込んだ検討を強く求めて、続いて農水省にお聞きします。
 この埋立計画のある根方谷戸は、道路を挟んで住宅が隣接していて、ここは戦後、土砂災害に見舞われてきた地域でもあります。こうした土砂崩落を防止するため、根方谷戸の斜面に広がる林は現在、保安林に指定をされています。
 保安林はそもそも森林以外の用途への転用は抑制すべきものというのが農水省の基本的な見解だと承知をしていますが、それでは、保安林の指定解除というのはどのような場合に行われるんでしょうか。

○大臣政務官(田名部匡代君) 質問にお答えをいたします。
 もう委員よく御存じだと思いますけれども、この保安林でありますが、水源の涵養であるとか災害の防止、そういった公共的な視点の中で守られなければならないところを保安林といたしているところでございます。
 この解除でありますけれども、保安林の公共性にかんがみ、農林水産大臣による保安林の解除は、森林法第二十六条、指定理由が消滅をしたとき、公益上の理由により必要が生じたときに限定をしているところでございます。
○田村智子君 その指定理由がなくなったときというのはなかなか想定しにくいことで、公益上の理由によるものというのが保安林の指定解除の大きな理由になっていると思います。
 ちょっと時間がないので、済みません、これ事前にお聞きをしましたら、公益上の理由というのは、もう用地を公的に必要だと言って公共事業のときに土地収用法で取り上げるというような場合のときが公益上の理由だということで大体確認されていると思うんですけれども、それでよろしいでしょうか。

 

○大臣政務官(田名部匡代君) 先ほど御説明させていただきましたけれども、災害防止の観点であるとか、また水源の涵養であるとか、こういった公共性にかんがみて、この保安林の解除を行っていくところでございます。


○田村智子君 この南山というのは地域を水害や土砂災害からも守る役割を果たしてきました。この里山がほぼ丸ごと崩すとどうなるのか。周辺住民の皆さんは全体像を示してほしいというふうに求めているんですが、いまだに説明がない。また、隣接する神奈川県川崎市でも、川崎の側に残土が高々と積まれる、そういうことになってきて、今大きな不安が広がっているんですね。是非、これ保安林解除の申請がもし出された場合には、元々もろい性質の稲城砂の巨大な盛土が安全だという保証、これないと思いますので、実情を踏まえた対応をお願いしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

2010年

5月

16日

市民集会「いま、南山はどうなっているか」

平成22年5月16日、南山問題市民連絡会が主催する大型集会「いま、南山はどうなっているか」が稲城市地域振興プラザで開催されました。


昨年12月の京都大学釜井教授の「(斜面災害)講演会」以来のイベントでしたが、会場いっぱいの参加があり、南山への思い・関心の高さが示されました。

 

執行部からは、南山の工事の現況、この半年の南山東部土地区画整理事業組合との話し合いの状況が報告されました。(稲城市)議会報告として、平成22年度の予算審議の中での南山関連案件について説明をいただきました。

 

又、多くの関連団体からも、最近の活動状況が報告され、理解が深まりました。出席者の皆さんからは、多額の活動資金を寄金いただくと共に、執行部に多数の激励の意見をいただきました。この場を借りて心からお礼申し上げます。

 

市民集会「いま、南山はどうなっているか」要約

開催日時:平成22年5月16日 13:35~15:55 
開催場所:稲城市地域振興プラザ 大中小会議室    
参加者:131名 及び 主催者 

 

1.主催者代表挨拶       南山問題市民連絡会会長 安澤 春雄

  • 12年前に(市内)百村に引っ越してきた。たいへんいい所だと思っている。
    今年も三沢川沿いの桜が見られて幸せだと思っている。5月は目に青葉というが、南山の工事が進み、青葉どころではない様子になっている。
  • 5月3日の読売新聞に、稲城市三中の生徒の投書が掲載されたので紹介する。タイトルは、「工事で削られる山」。
    ”教室の窓から見える山が削り取られています。道を作っているようです。最初は残念だなあ程度でしたが、工事が進むにつれてとってもやるせない気分になってきました。開発を中止できないかとも考えましたが良い案が浮かびません。今でも山を見ると何とかできないのかなと思います。この綺麗な地球の源である山や森林をどんどん伐採していったら、人類は何時かしっぺ返しをくらうのではないでしょうか。窓から見える景色を見るたびにいつも思っています。”
  • 私ども南山問題市民連絡会は、08年4月19日に最初の集会を開催、以降、皆さんのご協力を得ながら、市長宛の「南山東部区画整理事業に関する要望書」署名活動、市議会議長あての「補助金一時凍結と事業計画見直しを求める請願」署名活動、又、稲城市監査委員に「(南山事業への)補助金支出についての住民監査請求書」の提出など活動してきたが、ことごとく退けられる形となってきている。
    そして後で説明があるように南山の工事は進んでいる。しかしながら、「南山東部区画整理事業組合」に事業見直しを求める市民の声を反映させるために話し合いの場が設けられるよう努力すると議会の場で行政から発言があり、09年10月から話し合いが開始された。話し合いはこれまで7回実施されたが、本日はその内容についてご報告したい。
  • 今後も長丁場の活動になると思うが、皆さんのお知恵を拝借しながら稲城の自然環境を守っていきたい。街づくりに参加していきたい。

 

2.南山の工事現況について  < プロジェクターを使い写真や図で説明 >

  • 南山の工事の進み具合についてお話する。区画整理事業での工事の進め方は区画内を三つに分けてそれぞれ約3年ずつかけて、一期二期三期と進め、平成31年に完成予定となっている。
  • 先ず本工事の前に、遺跡発掘調査が行われ、そのための伐採などが実施された。09年5月に起工式があり本工事が開始された。一期工事は、A工区(妙法寺西側サーキット場跡)、B工区(南山グランド跡)で、ここで工事が進んでいる。A工区は造成中で墓苑と学校予定地と言われている。
    平成22年度中完成予定。併せてランド通りヘアピンカーブに抜ける道路も作る計画。B工区も造成中で平成23年度中に完成させ、こちらは保留地としてディベロッパーに売却、分譲地になる計画。
  • この区画整理事業には地震対策として特別の指導を受けている高盛り土工事がある。準備工事として先行確認盛り土実験を行う計画。60mX90m高さ9mの盛り土を10年5月から約1年かけて造成する計画となっている。
  • もう一つ、土砂搬出のお話をしたい。この工事では大量の土砂がでる。当初は青梅の方に運ぶ計画であったが、変更になり約39万立方mの土砂をよみうりランドの敷地内(川崎市)に埋め立てる予定。川崎市議会では、稲城砂埋め立ての安全性確保のため専門家の指導を受けることとしたので、それまでは土砂の搬出ができない状況となっている。


3.組合との話し合いの状況

  • 先ほど会長が若干触れたように、09年2月に議会宛に南山の自然を未来の子供たちに残すための請願を提出した。市民の意見を聞いてリスクの高い事業計画を見直すこと、その間事業を一時凍結することが請願の内容。
    この請願について、市議会の建設環境委員会で審査され3月議会では継続審査となり、6月の建設環境委員会で再度審査された。この時までの請願署名数は26,634名。それでも結果は不採択となったが、審議の中で行政から組合と話し合いがもてる様努力するとの答弁があり、その後数ケ月経て10月から組合との話し合いを開始することとなった。
  • 組合との話し合いに先立ち、南山問題市民連絡会として、組合の事業計画見直しの基本的考え方6項目を纏めた。この考え方を組合にも説明し、これをベースに話し合いを進めている。(6項目の内容は、広報誌#8を参照)
  • 組合との話し合いは初回の10月19日以降今までに7回実施されている。これまでの話し合いのポイントは緑の確保と高盛り土の危険性。緑の確保についての組合の説明は、”緑豊かな街づくりを目指して都市計画プランコンセプトつくりをしている。あるべき姿を描いて国の補助を受けながら推進したいが、まだ具体的なところまで行っていない。”ということである。
    当初考えられていた里山コモンズは実行性がないと考えられている。代わりにコ-ポラティブ住宅の説明があったが、これも広範な実現の可能性は低いものと判断される。
  • 高盛り土の危険性については、「造成工事検討委員会答申書」に対する京都大学釜井教授の見解をこちらから説明し組合の考え方を求めている。

その1:地震の想定強度が一般的な工事の強度であり、南山のようなダム工事に匹敵する工事にはたいへん不安があり想定レベルをレベル2に上げるべきである。
→組合は国の基準に基づいているので問題ないと説明。

 

その2:盛り土に地下水がないこと。これが安全の前提である。答申書では雨が降ったら工事をしないとか、盛り土が終わった時水がないことを確認するよう求めているが、具体的にどうするかやりとりをしている。

 

その3:盛り土の地盤強度は十分な強度が必要で、品質管理を第三者機関が実施すべきである。
→組合は施工管理の中で工事を止める権限のある人がやっていく。その条件については(第三者の)施工管理委員会に全部報告すると説明。

 

その4:降雨量の問題。工事設計は平均降水量で計算されているが、過去の最大雨量で排水できるかチェックすべきである。
→組合はバケツをひっくり返すよりジョウロしとしとの方が危険と説明。

 

その5:排水施設の経年劣化の問題。排水管、排水ブランケットなどは経年による不良化、劣化は考えられるのでメンテナンスが必要。そのための管理会社も必要となる。
→組合から明確な説明がない。

 

現実問題として工事が完了し組合が解散した後、この高盛り土の安全管理は誰がどのように管理してくれるのか。答申書に対応する工事には費用もかかるし、管理機関を設定するにも費用が嵩む。私たちは、こうした費用のかかるリスクの大きな高盛り土は止めて、生態系の残る根方谷戸の保全を訴えている。

 

4.(稲城市)議員団報告

 

  • 平成22年度の予算及びその審議を通じて、南山問題に対する稲城市の姿勢が幾つか明らかになった。
    (特に以下の4項目について詳細説明があったが、ここでは項目のみに留める)

1)平成22年度予算で、墓苑の設計料1,300万円が計上された件
*墓苑の基本計画では府中市3000基分、稲城市500基分を第一期工事の保留地から買い取る予定。
*至近的問題は設計料が折半のこと。根本的問題は南山を壊して墓苑を作る(府中市分をも)是非を市民に聞いてないこと。

 

2)尾根幹線道路から南山に通ずる道が「道路認定」された件
*稲城大橋からきて尾根幹線にぶつかった交差点から南山に向かう道路。
*道路にかかる農地の持ち主や住民にきちんと説明されてない段階での認定は大問題である。そもそも、今でなくてもいいし、南山の事業計画の見直しや変更があったら道路認定はどうなってしまうのか。

 

3)「南山違法工事に関する陳情」不採択の件
*南山工事の中、2haに及ぶ大規模な無届工事が行われていたことが発覚。市議会として決議を行い、行政・事業者に陳謝と対応を公表するよう求めたもの。問題は市議会が行政に対して適正に機能しえているか大いに疑問であること。

 

4)「稲城南山開発残土39万立方mをよみうりランド谷間に埋め立てる工事についての陳情」不採択の件
*川崎市民からの陳情。工事の中止と、東京都と同様の指導を求めたもの。
*埋め立て地下流の菅仙谷地区の住民からすれば当然の陳情と考えられるが、不採択。南山高盛り土工事と同等の危険性が、川崎市民をも巻き込む事態になるかもしれない。

 

  • 南山開発事業に対して稲城市そして多数の市会議員は推進派或いはここまで進んでいるからという容認派である。しかし全国で進んでいる事業でも軌道修正しているところはたくさんある。これができるきっかけは、稲城市政とか議会が変わることが大事だと思う。稲城市長、稲城市議会の力関係によってはこの軌道修正ができる状況にあり、今稲城市は大きな転換期にきている。このことを皆で議論しながら力を発揮できればいいと思っている。

 

5.関連団体からの活動報告

  • 稲城の里山と史跡を守る会
    「今から里山が守れるか」「これから何ができるか」…5つのアクション提案。
  • FoE東京
    (根方谷戸)保安林解除を止める署名活動の協力依頼。
  • ちーむポンポコ
    南山のゴミを学生や社会人で片付けている。費用捻出のためフリーマーケットを開催しているので出店や参加をお願いしたい。
  • 稲城大気測定連絡会
    稲城の大気を測定、発表している。今、東京で稲城の大気が一番汚れている。これから南山の道路が繋がるともっと汚れる。
  • みなみちゃんの会
    里山(南山)を保全するため、下草刈りをやっている。東京都が保全する条件として実際に市民がどれ位保全活動しているかが条件になると聴き活動を始めた。皆で里山を守りたいので参加できる人はお願いしたい。 

 

6.参加者意見交換
 ここでは内容省略。

 

7.南山ホ-ムページの紹介
 ここでは内容省略。

 

8.会計報告とカンパのお願い
 ここでは内容省略。

 

9.閉会挨拶

挨拶内容省略。
特に、毎月第二金曜日に連絡会を開催している。本日いただいたようなご意見をお待ちしていますので、連絡会への出席をお願いしたい。

 

集会の様子が毎日新聞に掲載されました。

2010年

5月

12日

様々なゆがみ

様々なゆがみ
2010年4月-南山アピールⅣ.pdf
PDFファイル 326.6 KB
様々なゆがみ
様々なゆがみ
様々なゆがみ
様々なゆがみ
様々なゆがみ

2010年

2月

10日

南山残土・ランド埋め立て工事

★2010年2月10日 川崎市議会環境委員会★

 

再度、継続審査になりました!

 

午前10時から12時まで、『南山残土・ランド埋め立て工事陳情』の審査が、26名の傍聴者が見守る中行われました。

 

それまで一言も発言のなかった、民主党の雨笠委員から審査の最後に、『否決すべき』との発言がされたことには驚きました。理由は「陳情内容は実現困難なことが明らかになった」とのことです。 審査の中では、同じ民主党の他の委員からは「関係住民の心配に応える安全対策が大事」との発言がされていました。

 

しかし、雨笠委員を除く他の委員からは、「趣旨採択」「継続」の発言がされ、結局、全会一致で「継続審査」が決まりました。

 

審議の中では

  1. 埋立地の排水先になっている調整池をアセス対象外にしたのは、面積を小さくしてアセス逃れをしている。裁判で違法と審判された岡本美術館開発の手法と同じだ。
  2. 見解書では、川崎市の地震時の安全基準1.2を下回る1.0にしている。
  3. 調整池を全面補強すると言ってるが、安全性、具体的計画が明らかにされていない。
  4. 稲城砂の特殊性・危険性の検討が今後の課題にされている。
  5. 住民の土砂崩壊に対する心配に市当局も応えるべきで、アセス審査会に諮問して、専門家の意見を聞くべきだ。
  6. 面積だけでアセスを行なうやり方を再検討すべきだ。
などの質問・意見が出されました。

 

多くの委員から「安全性について、専門家の意見を聞くためにアセス審議会への諮問をすべきだ」との質問・意見がたくさん出されました。

 

 

また、開発審査課長が「宅造申請のため具体的計画を作成する段階で、専門家の意見を聞くよう事業者を指導し、関係住民の心配が解消されるよう努力したい。」と繰り返し答弁しました。

 

 

環境局長は、「見解書を作成するに当ってまちづくり局、建設局など関係局と協議し、市民の心配をなくす方策を明らかにするよう努力する。」と答弁しました。

 

 

報告:稲城の里山と史蹟を守る会

 

2010年

1月

23日

違法な無届け工事!

やはり、違法な無届け工事!

日本山妙法寺からよみうりランド通りまでの一帯。

都は、ただちに工事中止を指導!

 

稲城の里山と史蹟を守る会ニュース・58 号 より

昨年末の12月15日に、都多摩建築指導事務所交渉で、「無届の工事が日本山妙法寺からよみうりランド通りの間の許可区域外で行なわれているようなので、至急現地調査をして、指導してほしい」旨訴えました。

 

1 月 8日、末村開発第2 課長から、次のような連絡が市村宛にありました。

 

①無届け工事4箇所が判明。よみうりランド通りに抜ける工事用道路他3箇所。
②昨年12月18日、現地調査。12月18日に組合に、ただちに工事ストップし、安全措置をした後、申請手続きすることを指導。
④ 安全措置がされたことを確認し、申請手続きを受理し、現在審査中。1月8日現在、工事はストップしている。

 

 

無届け工事

 

★無届け工事まで強行する乱暴さに驚き、つよい怒りを覚えます。特に、住民から指摘されるまで不法行為を見過ごしてきた行政側の無責任さ、国際的企業の大成建設の国際的信用と世間の信頼を失わせる倫理性が問われる重大な事件です。地元マスコミ・全社に知らせました。


また、指導監督責任のある都知事、稲城市長、施工者の大成建設社長に、抗議文・申入れを行ないました。


★このような不法行為は、結局は工事スケジュールを遅らせ狂わせています。昨年5 月からはじめる「埋め立て実験工事」も、21 年度下水道管布設工事も、いまだに着手の目途も立っていません。

 

 

稲城の里山と史蹟を守る会ニュース・58 号
58号里山ニュース201001.pdf
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2010年

1月

12日

南山にも雪が降りました。

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2009年

5月

01日

未来に残そう東京の里山

「ちーむポンポ コ」が制作した 南山動画第1弾!!(まだBGMなしです)

 

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